徳島県
貞光二層うだつの町並み

四国八十八景にも登録されている貞光二層うだつの町並み


昭和30年頃まで葉煙草、繭などで栄えた商家が競ってうだつをあげた町並みで、うだつの前半分が一段低く二段式の二層うだつとなっており、全国的にも珍しく、松・鷹・亀などの漆喰細工は実に見事です。代表的な建物である織本屋は、江戸時代の古いうだつの外観を維持しながらも、酒造業を営む商家として明治初期に再建された名建築で、憩いの場としても活用されています。
アクセス
JR四国徳島線 貞光駅から徒歩10分
四国電力 阿南発電所(火力)

四国電力阿南発電所は、昭和40年代の高度経済成長期の経済発展に伴い急増した電力消費に対応するため新徳島火力発電所として建設された四国電力の石油火力発電所である。1963年(昭和38年)7月に1号機が運転を開始、4号機まで建設された。阿南発電所には四国電力橘湾発電所と電源開発の石炭火力発電所である橘湾火力発電所が隣接しており、これらの発電所は密接に協力発電している。
阿南発電所は、石油火力発電所であるため、発電機出力を自由に上げ下げして変動させるだけでなく、発電機を停止したり、運転を再開することもできる。このため、昼間のピーク時間帯や夏季のピーク時期のように電気の使用が一時的に集中する時を中心に、電気の使用状況に応じた発電が可能となっている。
阿南発電所の1・2号機は稼働状況や運転の維持管理コスト、設備の老朽化を踏まえ、長期計画停止の運用に入っていたが、伊方発電所(原子力)の再稼動遅れにより電力需給が厳しいため、2号機については2011年12月に運転を再開した。その後、伊方原発が再稼働したこともあって、阿南発電所
1・2号機は2019年2月に設備廃止する事が決定された。また、4号機は2019年4月から長期計画停止になっている。
1号機(廃止)
定格出力:12.5万kW
使用燃料:重油
営業運転期間:1963年(昭和38年)7月29日 - 2019年(平成31年)3月1日
2号機(廃止)
定格出力:22万kW
使用燃料:重油、原油
営業運転期間:1969年(昭和44年)1月10日 - 2019年(平成31年)3月1日
3号機
定格出力:45万kW
使用燃料:重油、原油
営業運転開始:1975年5月20日
4号機(2019年4月1日より長期計画停止中)
定格出力:45万kW
使用燃料:重油、原油
営業運転開始:1976年12月17日
四国電力の火力発電所は、石炭火力発電所が2箇所、石油火力発電所が1箇所、石油・ガス火力発電所が1箇所の合計4箇所あります。これらの総出力は339.1万kWで、四国電力全発電設備に占める割合は、約6割です。
アクセス
JR四国牟岐線 阿波橘駅から徒歩10分
椿泊の町並み

小型車が通るのがやっとの町並み


町中にシケインがある。


夕日がとても綺麗
椿泊の町並みは、四国最東端の蒲生田岬の北側、椿泊の岬にある集落で、ハモ漁が盛んな椿泊漁港がある漁師町です。細い道の両脇に、阿波水軍の名残をとどめる長い家並みが続きます。
アクセス
徳島バス阿南 橘営業所からバスで20分 終点小吹川原から徒歩5分
川口ダム



川口ダムは、那賀川の上流にある日野谷発電所で発電した水を逆調整するための利水ダムであり、ダム下流の水位変動を緩和するとともに川口発電所で発電を行います。昭和60年度に、ダムゲート制御装置を設置して、ダム地点の流入量に即応したゲートの開閉操作ができるようになっています。
所在地 徳島県那賀郡那賀町吉野字川口35
河川 那賀川水系那賀川
ダム湖 あじさい湖 (川口貯水池)
ダム諸元
ダム型式 重力式コンクリートダム
堤高 30.0 m
堤頂長 182.5 m
堤体積 54,000 m³
流域面積 616.7 km²
湛水面積 86.8 ha
総貯水容量 6,463,000 m³
有効貯水容量 950,000 m³
利用目的 水力発電
事業主体 徳島県
電気事業者 徳島県企業局
発電所名 (認可出力) 川口発電所 (11,700kW)
施工業者 鹿島建設
着手年、竣工年 1956年/1961年
ゲート種類 ローラーゲート ゲート数 6門
ゲート寸法 高さ13.8 m×幅13.0 m
川口発電所形式 ダム式(逆調整池式)
最大出力 11,700 kW
常時出力 3,900 kW
最大使用水量 70.0 m³/s
常時使用水量 22.47 m³/s
有効落差 20.49 m
発電機台数 2 台
運転開始年 1960年
アクセス
徳島バス川口営業所から徒歩2分
長安口ダム

徳島県最大の長安口ダム


水門の真上から放流を見る。

訪問当日は放流中で大迫力


ダム湖
長安口ダムは、徳島県那賀郡那賀町、一級河川・那賀川本川上流部に建設されたダムです。徳島県が施工・管理を行っていた県営ダムでしたが、近年の異常気象を機に徳島県の要請により国土交通省四国地方整備局に2007年(平成19年)より管理が移管され、現在は国土交通省直轄ダムです。高さ85.5メートルの重力式コンクリートダムで、ダムの規模としては本体・貯水池ともに徳島県最大。那賀川の治水と、水力発電を目的とした補助多目的ダムですが、阿南市など下流域の利水(上水道・工業用水道)も司っています。那賀川水系最大にして、最も重要なダムであり、このダムの貯水率は、徳島県南部の経済活動に多大な影響を与えます。
左岸所在地 徳島県那賀郡那賀町長安22-1
位置 北緯33度48分32秒 東経134度21分37秒座標: 北緯33度48分32秒 東経134度21分37秒
河川 那賀川水系那賀川
ダム湖 長安口貯水池
ダム諸元
ダム型式 重力式コンクリートダム
堤高 85.5 m
堤頂長 200.0 m
堤体積 283,000 m³
流域面積 582.9 km²
湛水面積 224.0 ha
総貯水容量 54,278,000 m³
有効貯水容量 43,497,000 m³
利用目的 洪水調節・不特定利水・発電
事業主体 国土交通省四国地方整備局
電気事業者 徳島県企業局(日野谷発電所)
四国電力(蔭平発電所)
発電所名
(認可出力) 日野谷発電所 (62,000kW)
蔭平発電所(46,500kW)
施工業者 鹿島建設
着手年/竣工年 1950年/1955年
備考 2006年まで徳島県が管理
アクセス
徳島バス南部 丹生谷線 谷口バス停から徒歩10分
出合橋

3径間ゲルバー式ワーレントラス橋




国道195号線と国道193号線の交差する部分に架かる黄色く塗られた橋が出合橋です。この橋は中央径間が高くなっている3径間ゲルバー式ワーレントラス橋です。徳島県内で、このタイプの橋は吉野川上流に架かる三好大橋と出合橋の2橋のみとなりました。橋脚は高さ40mにも及ぶ煙突状のRC円柱を2本組み合わせたもので、今はダムの満水によって頭部だけしか見えません。この橋のすぐ上流に、ニールセンローゼ橋が架けられ、これまで担った役割は新しい橋に引き継がれています。
本来の役目は終えましたが、歴史ある美しい橋の良い活用に期待したいと思います。
(通常時は封鎖されていますので、橋の上は通ることはできません。)
橋長 137m
完成年 昭和29年
上部工形式 鋼トラス橋
路線名 国道193号
アクセス
徳島バス南部 丹生谷線 出合バス停下車すぐ
ガイドブックには載らないディープな四国