かつては、四国でも数多く運行されていた定期観光バスですが、現在は四国交通による大歩危祖谷定期観光バスのみが残っています。この四国交通による定期観光バスは、ご存じの通りボンネットバスが使用され、長年人気のある定期観光バスです。しかし、このボンネットバスは50年以上使用され、老朽化により維持管理が難しくなり、ついに2021年度が運行ラストイヤーになることが公表されました。この度、定期観光バスに乗車し、長年親しまれた四国交通のボンネットバスに乗車する機会を得ましたので紹介します。尚、ボンネットバスは、7月・8月・9月および点検整備日等はボンネットバス以外での運行となります。従って、四国交通のボンネットバスの乗車機会は、残すところ2021年度の10月、11月だけとなります。


定期観光バス 大歩危・祖谷秘境の旅
2021年4月~11月の間 (土・日・祝日 のみ 運行)
※今季は平日の運行はございません。

旅程
JR阿波池田駅(10:30乗車)~阿波池田BT(10:40乗車)~平家屋敷~郷土料理の昼食~かずら橋~小便小僧~道の駅大歩危~大歩峡船下り(降車)~西宇(降車)~JR阿波池田駅(16:35降車)~阿波池田BT(16:40降車)

運賃
大人 8,800円
小児 8,500円

「かずら橋」「平家屋敷」「道の駅大歩危」「大歩危峡船下り」の観光地および食事代金は、観光料金に含まれています。身体障がい者手帳・療育手帳をお持ちの方や、児童福祉法の適用を受ける方は小児運賃と同額運賃でご乗車頂けます。


インターネット予約
インターネット予約は(株)工房の「発車オーライネット」で可能。

電話予約
四国交通(株) 阿波池田バスターミナル
電  話 0883-72-1231
営業時間 9:00~18:00


ボンネットバス諸元

愛称 小便小僧号
車番号 0598
型式  BXD30
エンジン DA640
年式 1966 年(昭和41年)
全長 8.27m
全巾 2.45m
全高 3.00m
定員 34
製造 いすゞ





定期観光バスの始発となるJR阿波池田駅にボンネットバスが到着。


50年以上も走っているとは思えないとても美しい車体。


後部の造形も美しい。


今のバスでは有りえない美しい曲線を用いた車体。


特急「南風」「剣山」の乗客を受けて阿波池田駅を10:30に発車する。


阿波池田バスターミナルに到着。一旦下車し、ここでツアー受付となる。


曲線美!


バスガイド(車掌)も乗車している。発車オーライ!ちなみにドアは手動だ。


ボンネットバスの先頭席は前面が見える特等席!


最初の観光地は平家屋敷(民族資料館)


古民家の見学


美しい庭


囲炉裏の部屋


少し早く戻りバスの中を見学。電気系統がほとんど機械系運転席


バスの銘版。ボディは富士重工製。シャーシーはいすゞ自動車製。昭和41年製である。


車内扇風機と網棚。


バスの後部。


ボンネットバスが、若い運転手さんとマッチ!


昭和30年代に鉄道車両でも流行ったバス窓。これは正真正銘のバス窓だ。


そして、次の目的地。かずら橋手前の昼食処「祖谷美人」に到着。


昼食処「祖谷美人」


郷土料理に舌鼓。あめご、でこまわし、こんにゃくなど。


もちろん、メインの「祖谷そば」も!


昼食処「祖谷美人」のテラスから見た祖谷渓谷。絶景!


昼食処「祖谷美人」のテラスに、たぬきの小便小僧が。


山の中腹に家が立ち並ぶ。祖谷独特の風景。


かずら橋手前の駐車場「かずら橋夢舞台に到着」
荒天予想だったからなのか驚くほど車がいない。バスガイドさんも驚いていた。



かずら橋


美しいかずら橋。皆おそるおそる橋を渡る。


橋の下には川の濁流が見える。


かずら橋を渡り終えた少し先にある「琵琶の滝」
とても癒される滝だ。


商店に並ぶ「でこまわし」や「あめご」


かずら橋夢舞台で待機中のボンネットバス


かずら橋夢舞台で待機中のボンネットバス


ひの字渓谷。絶景!


祖谷の絶景、絶壁。小便小僧。


祖谷の細道をボンネットバスが行く!


道の駅大歩危で妖怪館へ。


最後は大歩危船下り。


だが、この日は河川増水で船下りは欠航。船下りの乗船料は返金があった。


増水した川。船下りは欠航。


窓を全開にして、心地良い風を受けながら阿波池田駅へと戻る。
これが、ボンネットバスの最高の楽しみ方だろう。

























四国に残る最後の定期観光バス