
高知県営渡船 「浦戸」
高知市長浜地区の梶ヶ浦渡船場を起点とし、三里地区の種崎渡船場を終点とする航路で、高知県道278号(弘岡下種崎線)の一部を構成し、無料で利用することができます。
当航路の正式な運航開始時期は不明ですが、なんと明治初期には既に運航されていたことが確認されています。県営渡船としてその存在が明確化したのは、1949年(昭和24年)で、1959年(昭和34年)4月に一般旅客定期航路事業の免許を受け、名実と共に県営渡船となりました。その後、利用者の増加に伴い、木船からカーフェリー型の鋼船へと変化し、そのため一時期有料で運航されていましたが、償還が完了した1977年(昭和52年)3月より再び無料化されました。2002年(平成14年)7月までは、乗用車の航送も行っていました。
なお、運航は2004年(平成16年)4月から、特殊操船技術を持つ入交海運株式会社(高知市)に委託されています。乗船は、人・自転車・125cc以下の自動二輪車に限られています。航路は四国八十八ヶ所霊場の32番札所「禅師峰寺」から33番札所「雪蹊寺」へと向かうお遍路ともなっています。
運航データ
運休日 :なし
平日 :祝日19便、日曜日のみ18便
運航時間帯:6:30 - 19:10
定員 :60名 (浦戸)
利用料金 :無料
2025年6月30日までの主力船は「龍馬」。1991年(平成3年)6月就航。総トン数57トン。
2025年7月1日から新造船「浦戸」が就航し、全国で初の電気推進船になり運航中。総トン数19 トン。
乗船場へのアクセス
梶ヶ浦(長浜)乗船場:とさでん交通「桂浜」行きバスに乗車、「塩谷」下車、東に徒歩約8分。
種崎乗船場 :とさでん交通「種崎」行きバスに乗車。終点「種崎」で下車。
長浜から東に歩き約15分で梶ヶ浦(長浜)乗船場に到着。
梶ヶ浦(長浜)乗船場。左の建物が待合室
朝を除くとおおむね1時間に1本の運航
梶ヶ浦(長浜)乗船場待合室内
乗船場。県道278号線の標識も立つ。
新造船「浦戸」が接近。
「浦戸」は、エンジンを搭載しない完全バッテリー電動船で、環境負荷の低いハイテク船
船が到着してからゲートが開く。
人、自転車、小型バイクが乗船可能
船内には救命胴衣も装備。乗船者は原則着用。
梶ヶ浦(長浜)乗船場から浦戸湾出口方面を見る。
正面には浦戸大橋が見える。自動車類は、浦戸大橋で浦戸湾を横断可能であるが、
徒歩や自転車客のために本航路が存続している。
梶ヶ浦(長浜)乗船場から対岸の種崎方面を見る。
浦戸湾内には大型船の造船所も存在。
浦戸湾の奥の高知市中心部方面
種崎乗船場
種崎乗船場へ接近
種崎乗船場
種崎乗船場へ間もなく接岸
種崎乗船場へ到着
種崎乗船場周辺の様子
種崎乗船場待合室
種崎乗船場待合室内
船は再び梶ヶ浦(長浜)乗船場へ向かう。
高知県営渡船