四国のケーブルカー
四国は山がちな地形ですが、ケーブルカーは八栗ケーブルの1か所のみ存在しています。



八栗ケーブル

 八栗ケーブルは、香川県高松市牟礼町牟礼の八栗登山口駅から八栗山上駅に至る四国ケーブルのケーブルカー路線です。戦前の昭和6年に八栗登山鉄道が開業したケーブルカーを、昭和39年に新会社の八栗ケーブル(現在の四国ケーブル)が復活させたケーブル路線です。四国八十八箇所第八十五番札所の五剣山八栗寺への参詣者で賑わっています。毎月1日の縁日には早朝5時から運行されます。


コ-1形1号


とてもレトロで愛らしい車両である。





コ-1形2号











八栗登山口駅


八栗登山口駅の出札、改札口



八栗ケーブル路線
路線距離(営業キロ):0.7km
軌間:1067mm
駅数:2駅(起終点駅含む)
高低差:167m
最急勾配:288‰


 八栗ケーブルの車両は、1964年(昭和39年)の再開業の際に日立製作所で新製した車両を現在も使用しています。形式はコ-1形で、1・2の2両が在籍します。前面は丸みをおびたボンネット形の形状で、側面は3扉、折り戸となっています。現在の車両塗装は車体側面が白色、車体下部が灰色、前面は1が赤色、2が青色です。かつては、伊香保ケーブル鉄道や六甲ケーブルにも同形の車両が存在しました。

車両寸法(全長×全幅×全高):12,000mm×2,650mm×3,200mm
自重:10.2t
乗車定員:127名
運転速度:3.35m/s


アクセス:ことでん志度線 八栗駅から徒歩20分
料金:往復大人1,000円 片道大人 上り600円、下り500円
営業時間:7:30 ~ 17:15 15分間隔で運転、多客時は随時運転
     (毎月1日は、5:00 ~ 17:15の営業)