土佐くろしお鉄道阿佐線は、ごめん・なはり線と呼ばれ、高知県南国市の後免駅から安芸郡奈半利町の奈半利駅に至る土佐くろしお鉄道の路線である。徳島県海部郡牟岐町の牟岐駅から高知県南国市の後免駅までを結ぶべく計画された日本鉄道建設公団建設線の阿佐線(あさせん)の高知県側の区間(阿佐西線)のうち、奈半利駅 - 後免駅間の建設を引き継ぎ、完成させて開業した路線である。


路線データ
管轄(事業種別):土佐くろしお鉄道(第一種鉄道事業者)
路線距離(営業キロ):42.7 km
駅数:20駅(起終点駅含む)
複線区間:なし(全線単線)
電化区間:なし(全線非電化)
閉塞方式:単線自動閉塞式 CTC、PRC
最高速度:110 km/h
司令所 :安芸駅制御所


沿線風景
 JR四国土讃線との接続駅ごめん駅を出ると、右に大きく旋回し、後免町に到着する。後免町は、とさでん交通ごめん町との接続駅で、両駅は目と鼻の先の位置関係にある。後免町を出ると市街地を高架線で抜け、よしかわ駅を出ると土佐湾に突き当たる。土佐湾に出た後は、基本的に終点奈半利まで土佐湾に沿って南下する。路線はほとんど高架線であることから大変眺望が良く、車内から太平洋が広く望め絶景が続く。オープンデッキ車両が真価を発揮する路線である。沿線の拠点となるのは安芸駅で、車両基地、CTC制御所を備え、唯一の直営有人駅である。


運行形態
 列車番号は、JR土讃線と合わせるために奈半利駅から後免駅へ向かう列車が下りに付ける奇数、逆方向が上りに付ける偶数となっている。誤乗防止のため「上り」「下り」の呼称は用いていない。 各駅停車のほか、快速列車が運転され、1時間あたり1 - 2本程度運行されている。朝ラッシュ時の一部を除いて、1両編成の気動車がワンマン運転される。全ての快速列車と各駅停車の一部は、JR土讃線に乗り入れ、高知駅まで相互直通運転を実施している。
 オープンデッキ車両にて運行される列車が、安芸駅発着、奈半利駅発着それぞれ1往復運行されており、沿線出身の著名人岩崎弥太郎・中岡慎太郎にちなみ安芸駅発着列車に「やたろう号」、奈半利駅発着列車に「しんたろう号」と愛称がついている。使用車両は全て気動車で、9640形のほか、JR四国の1000形も乗り入れている。車両の夜間滞泊は安芸駅のみである。






普通 9640形 ごめん・なはり線 よしかわーあかおか



快速 9640形 ごめん・なはり線 よしかわーあかおか



普通 9640形 ごめん・なはり線 赤野ー穴内



普通 9640形 ごめん・なはり線 赤野ー穴内



普通 9640形 ごめん・なはり線 赤野ー穴内



普通 JR四国1000形 ごめん・なはり線 赤野ー穴内



普通 9640形 ごめん・なはり線 田野ー奈半利
















ごめん・なはり線