600形

とさでん交通600形は、東京都電7000形電車(更新前)をモデルにして、土佐電気鉄道若松町工場で601~621の21両、ナニワ工機で622~631の10両が製造された。大きな相違点は自社工場製グループが半鋼製、ナニワ製が全鋼製である点である。自社工場製グループは構体部分も含めて自社工場で製造された。

601・602・608・609・612~631は間接制御車であり密着連結器とジャンパ線、エアホースを装備しており、かつては二両連結で安芸線に乗り入れていた。安芸線廃止後も伊野線での連結運用に活用されていたが1987年の桟橋線桟橋車庫前への車庫移転に伴いはりまや橋での入出庫時に左折が必要となり、2両連結では直進する自動車の通行を支障する時間が長くなり左折信号現示中に後免線及び伊野線に出ることができないため同年11月30日をもって廃止された。現在は非常用として存置されている連結器を除き取り外されている。残りの603~607・610・611は直接制御車である。

全車とも製造から60年以上が経過しており、2015年11月5日には老朽化などの事情から606・629の2両が廃車された。また2022年2月23日、蛍橋ー鏡川橋間で605が脱線、修理不可となって廃車された。現在稼働中の28両については置き換えの予定はない。

1982年の627・629を皮切りに間接制御車から冷房化改造が開始され、1996年の611をもって全車完了した。冷房装置は初期に改造された車両は富士電機製、後期に改造された車両は三菱電機製を搭載している。1998年に前面窓右下にドアが開いている時に「乗降中」と点滅する表示機を設置、また1999年には方向幕布を字幕表示書体が毛筆体表記の布製のものから丸ゴシック体表記のテトロンフィルム製へと交換、さらに2003年にはLED式に交換され、車内にも停車電停・料金を表示するLED式電光表示板が設置された。その他、車内放送装置がそれまでの4トラックテープを用いたテープ式からネプチューン製の音声合成装置に交換された。最近ではミュージックホーンの増設改造および一部車両には腐蝕防止・事故復旧のため前面窓の完全Hゴム固定化もされている。

本形式は車体長が12m級と200形の11m級に比べて長く、2001年まで高知駅前に急曲線が存在した桟橋線高知駅前 - はりまや橋間への入線は1994年まで基本的になかったが、同年夏季からは冷房化率向上を名目として運用されるようになった。現在は全路線において幅広く運用されている。

とさでん交通への移行に伴い、本形式のうち618が新会社のコーポレートカラーであるオレンジとグリーンをベースとした新塗装車の第1号となった。






伝統のとでん塗装600形604号 はりまや橋にて



高知と言えばやっぱりこの電車ですね。600形604号 はりまや橋にて



600形604号 はりまや橋にて



600形607号 高知駅前にて



600形607号 高知駅前にて



600形607号の運転台



600形607号 はりまや橋付近にて



600形609号 後免町にて



600形612号 高知橋付近にて



600形614号 桟橋五丁目にて



600形614号 桟橋車庫前付近にて



600形616号 はりまや橋にて



とさでん交通新塗装の600形619号 いのにて



600形620号 桟橋車庫にて(敷地外から撮影)



600形620号 桟橋車庫にて(ツアーにて撮影)



600形622号 はりまや橋付近にて(電停から撮影)



600形625号 桟橋車庫にて(ツアーにて撮影)



600形626号 桟橋車庫にて(ツアーにて撮影)



600形626号 桟橋車庫にて(ツアーにて撮影)



600形631号 後免町にて