JR四国多度津工場正門
正門にある動輪のモニュメント
JR四国多度津工場は、多度津駅から西に向かって徒歩約15分ほどの距離にあるJR四国所有の唯一の車両工場です。同社の保有する電車・気動車・機関車・客車・貨車の総合的な検査、改造等をはじめ、土佐くろしお鉄道所有の車両の受託検査等も行っています。尚、現在の多度津駅から離れた場所に工場があるのは、初代の多度津駅に隣接する場所に建てられたためです。
受持ち車両(2021.4.1)
車種 |
両数 |
内訳 |
ディーゼル機関車 |
1 |
DE10 |
1 |
電車 |
160 |
5000系 |
18 |
6000系 |
6 |
7000系 |
36 |
7200系 |
38 |
8000系 |
45 |
8600系 |
17 |
気動車 |
258 |
2000系 |
35 |
2600系 |
4 |
2700系 |
41 |
185系 |
31 |
1000形 |
38 |
1200形 |
18 |
1500形 |
34 |
一般(32, 54, 40, 47) |
58 |
貨車 |
5 |
チキ6000 |
4 |
しまんトロッコ |
1 |
合計 424両 |
用地面積 85,878 m2
建物面積 34,350 m2
機械台数 約540台
社員数 約220人(グループ会社含む)
多度津工場に入場中のキハ185系3000番台気動車(工場敷地外から撮影)
多度津工場に入場中の1000形気動車(工場敷地外から撮影)
多度津工場には、以下の車両が構内に保存されています。
・蒸気機関車C58 333(準鉄道記念物)
・国鉄ワラ1形貨車1号車
・2000系気動車TSE (2001, 2101)
・トキ25797
車籍は無いが多度津工場にて動態保存されている2000系試作車TSEの2001と2101
(工場敷地外から撮影)
車籍は無いが多度津工場にて動態保存されているDE10 1095
(工場敷地外から撮影)
このうち、C58 333は多度津工場で最後に全般検査を受けた蒸気機関車です。残念ながらアスベストを使用しているため、2005年(平成17年)以降の工場一般公開では、運転台が非公開となっています。
C58 333(JR四国Warpツアーで多度津工場訪問時撮影)
2009年(平成21年)2月、工場内の7つの建物が経済産業省より「JR予讃線・土讃線の関連遺産」の一環として近代化産業遺産に認定され、また2012年(平成24年)には国の登録有形文化財にも登録されました。最古のものは1888年(明治21年)建築です。また、現在は食堂として利用されている建物(会食所1号)は、元は西条海軍航空隊(さらに前身の逓信省愛媛地方航空機要員養成所)で格納庫として使用されていたもので、日本では数少ない現存する第二次大戦以前の格納庫でもあります。
登録有形文化財
・職場一五号
・職場一七号
・職場三四号
・諸舎一号
・会食所一号
・倉庫四号
・倉庫七号
職場一七号 1931年(昭和6年) (JR四国Warpツアーで多度津工場訪問時撮影)
PR室となっている諸舎一号 1935年(昭和10年)(工場敷地外から撮影)
倉庫四号 1941年(昭和16年)(JR四国Warpツアーで多度津工場訪問時撮影)
車体と台車を外す工程(工場一般公開時に撮影)
2000系等で使用されているSA6D-125Hエンジンのカットモデルを展示
(工場一般公開時のロードトレインによる職場見学ツアーで撮影)
エンジンの検修用試験運転場
(工場一般公開時のロードトレインによる職場見学ツアーで撮影)
車体修繕工程
(工場一般公開時のロードトレインによる職場見学ツアーで撮影)
DE10のエンジンDML61ZB
(工場一般公開時のロードトレインによる職場見学ツアーで撮影)
車輪旋盤
(工場一般公開時のロードトレインによる職場見学ツアーで撮影)
毎年、10月の鉄道の日前後の週末に一般公開が行われています。(コロナで直近2年は中止)
残念ながら、一般公開時以外は事前に申し込みをしても原則個人での工場見学はできません。
JR四国多度津工場
アクセス:JR四国 多度津駅から徒歩15分
JR四国 多度津工場