デュアル・モード・ビークル(Dual Mode Vehicle, DMV)とは、列車が走るための軌道と自動車が走るための道路の双方を走行できるよう、鉄道車両として改造されたバス車両のことです。阿佐海岸鉄道は、2021年12月25日から日本で初めて、世界でも本格的な運行としては初めてDMVの営業運転を開始しました。

DMVの鉄道運行区間は、
  阿佐東線:阿波海南信号場 - 海部駅 - 宍喰駅 - 甲浦信号場 (10.0 km)です。

DMVのバス運行区間は、下記の通りです。
 海南宍喰線:阿波海南文化村-阿波海南駅 …(阿佐東線)… 甲浦駅-海の駅東洋町-道の駅宍喰温泉
 海南室戸線:阿波海南文化村-阿波海南駅 …(阿佐東線)… 甲浦駅-海の駅東洋町-むろと廃校水族館
       -海の駅とろむ

ただし、海南室戸線は、土休日のみの運転となっています。

この度、阿佐海岸鉄道のDMVに早速乗車してみましたので報告します。 今回の乗車は上り便で、道の駅宍喰温泉から阿波海南文化村まで乗り通しました。






始発の「道の駅宍喰温泉」で発車を待つDMV932号。



LED式方向幕?も備えるDMV。阿波海南文化村行きである。



DMVの運転席。基本的にはベース車両であるトヨタ コースターの運転席と同じであるが、
白いBOXのモード転換制御盤がDMV特有と言える。



道の駅宍喰温泉を発車する。



本DMVは上り便であるが、道の駅宍喰温泉を出ると国道55号線を南下する。



そして、海の駅東洋町に到着。DMVを降りると、すぐ目の前は太平洋という素晴らしい
ロケーション!



甲浦駅でモードチェンジを行い、バスモードから鉄道モードへ。そして鉄道モードにて、
阿佐東線を走る。写真の通り宍喰駅手前の車両基地には、気動車のASA-300形が留置
されており、ご対面。



宍喰駅に到着。従来のホームの甲浦方にDMV用の低いホームが新設されている。



DMV用に新設された駅ホーム



阿佐東線は幾つものトンネルを抜ける!



かつてのJR牟岐線との接続駅、海部駅に到着。2番線にはASA-100形気動車を保存展示。



DMV用に新設された海部駅のホーム



海部駅ー阿波海南駅間は、DMV化に伴いJR四国から阿佐海岸鉄道に経営が移管された。



新しいJR牟岐線との連絡駅となった阿波海南駅を走行中のDMVから見る。
DMVの保安装置は純粋な鉄道と異なることからJR線とは線路は繋がっていない。



阿波海南駅のモードチェンジ場所に入るところ。モードチェンジ場所では、一旦停止し、
車内でのスイッチ操作によりモード転換する。



阿波海南駅を出ると再びバスモードで道路を走り、阿波海南文化村へ向かう。



終点の阿波海南文化村へ到着したDMV



マイクロバス級のDMVによる鉄道利用が果たして成功するか?
全国から注目を浴びていると言える。

















世界初のDMVに乗る!(阿佐海岸鉄道 044便)