C56 160は、JR西日本の梅小路運転区に所属し、京都鉄道博物館にて動態保存されている蒸気機関車 (SL) で、旧国鉄の前身である鉄道省が製造したC56形蒸気機関車の1両です。SL北びわこ号やSLやまぐち号の牽引機関車でしたが、2018年(平成30年)5月27日をもって本線運転を終了しました。

C56 160は、国鉄時代を含め全国からの貸出依頼が多く、各地を出張走行しました。JR西日本管内にて使用されたほか、JR東日本やJR四国、仙台臨海鉄道、樽見鉄道など他社での運転実績も多数あります。四国の路線を中心にバック運転(逆機)も数多く行ってきましたが、無事故運転を達成しています。

以下に、無煙化後の四国で走行したC56 160の走行歴を記します。


・1989年(平成元年)5月19 - 28日 - 土讃線多度津 - 琴平間「SLどっきん号」
・1989年(平成元年)11月 - 予土線宇和島 - 土佐大正間「SLしまんと号」
          50系客車4両牽引
・1997年(平成9年)12月6 - 9日 - 予土線宇和島 - 土佐大正間「SL牛鬼号」
・1998年(平成10年)4月10 - 12日 - 多度津 - 茶屋町間「海走SL瀬戸大橋号」
          瀬戸大橋開通10周年を記念して運転された。
・2000年(平成12年)11月21・23・25日 - 松山 - 宇和島間「SL坂の上の雲号」
          鉄道唱歌誕生100周年および宇和島城築城400周年を記念して運転された。
・2000年(平成12年)11月22・24・26日 - 宇和島 - 松山間「SL花神号」
          鉄道唱歌誕生100周年および宇和島城築城400周年を記念して運転された。
・2001年(平成13年)11月23 - 25日 - 土讃線高知 - 土佐山田間「SL土佐龍馬号」
          高知城築城400年を記念して運転された。
          客車はマイテ49 2と、アイランドエクスプレス四国IIを牽引。
・2002年(平成14年)5月18・19日 - 徳島線徳島 - 阿波川島間「SL阿波四国三郎号」
          徳島線全通88周年を記念して運転された。
・2005年(平成17年)10月28 - 30日 - 予讃線高松 - 多度津間 SL急行「讃岐路義経号」
・2006年(平成18年)11月23 - 26日 - 土讃線高知 - 須崎間 SL急行「土佐二十四万石博 一豊&千代号」
          イベント「土佐二十四万石博」に合わせて運転された。
          14系客車4両牽引


上述の通りC56 160が本線運転から撤退したために、残念ながら、今後四国でのSL運転の可能性は極めて低いと言えるでしょう。(軸重、横圧などの理由で、C57やD51の四国入線は困難と考えられます。)





SL急行「土佐二十四万石博 一豊&千代号」土讃線





SL急行「土佐二十四万石博 一豊&千代号」 土讃線

















四国を走った動態保存SL C56 160の記録