鳴門
男はつらいよ 第26作 寅次郎かもめ歌の舞台は、北海道の江差と奥尻島ですが、映画の最後の場面、寅さんが次に向かった旅先として徳島県鳴門市が登場します。鳴門のロケ地は、四国霊場第1番札所 霊山寺と1969年(昭和44年)4月15日に開通した 徳島県道亀浦港櫛木線、別名「鳴門スカイライン」です。 鳴門スカイラインは、鳴門の渦潮で有名な鳴門海峡がある大毛島の亀浦港から、島田島の山あいを抜けて四国本島を結ぶ、波の穏やかな瀬戸内海、小鳴門海峡の二つの瀬戸を渡る道です。かつては有料道路でした。徳島県内屈指のドライブコースで、映画にも登場する道路に架けられた7つの橋は高い地点で架けられているため、山と海の素晴らしい景色を眺めることができます。



出典:松竹 「男はつらいよ 寅次郎かもめ歌 第26作」1980年 鳴門市 霊山寺


2025年6月現在 鳴門市 霊山寺

映画の本カットは、四国霊場第1番札所 霊山寺の前にあった売店周辺の風景です。現在、
この売店は既に無くなっていますが、付近には大きくなった新しい売店があります。
本カットの背景にはお寺の建物が見えていますが、現在は木の成長になり見えなくなって
います。





出典:松竹 「男はつらいよ 寅次郎かもめ歌 第26作」1980年 鳴門市 霊山寺


2025年6月現在 鳴門市 霊山寺

本カットは、四国霊場第1番札所 霊山寺の山門です。当時と変わらない立派な山門が健在です。






出典:松竹 「男はつらいよ 寅次郎かもめ歌 第26作」1980年 鳴門市


2025年6月現在 鳴門市

本カットは、四国霊場第1番札所 霊山寺の門前町を寅さんが歩いているカットです。
当時と比べて、ほとんどの建物が建て替わっているのが分かります。






出典:松竹 「男はつらいよ 寅次郎かもめ歌 第26作」1980年 鳴門市


2025年6月現在 鳴門市

鳴門スカイライン堀越橋付近の景色です。寅さんが写る鳴門スカイラインでのシーンは、
別の場所での撮影なのですが、なぜかこのカットだけ堀越橋付近で撮影されています。






出典:松竹 「男はつらいよ 寅次郎かもめ歌 第26作」1980年 鳴門市


2025年6月現在 鳴門市

映画のシーンの様に、当時は景色の良い展望台に行くと必ず有料の望遠鏡が並んでいました。
なつかしいモノコックバスの後ろ姿も見えます。






出典:松竹 「男はつらいよ 寅次郎かもめ歌 第26作」1980年 鳴門市


2025年6月現在 鳴門市

寅さんが鳴門スカイライン四方見展望台から「うちの海」を眺めるシーンです。美しい景色は
今も昔も変わりません。






出典:松竹 「男はつらいよ 寅次郎かもめ歌 第26作」1980年 鳴門市


2025年6月現在 鳴門市

鳴門スカイライン四方見展望台入口です。映画のカットでは、なつかしいレトロなマイクロ
バスが写っています。今は絶滅気味の電話ボックスも写っています。






出典:松竹 「男はつらいよ 寅次郎かもめ歌 第26作」1980年 鳴門市


2025年6月現在 鳴門市

映画のカットで、右に映っているおばさんは、なんと奥尻島のイカ加工工場で働いていた
おばさんです。奥尻島の人が四国の鳴門に観光旅行に来るとはかなり無理のある設定ですが、
寅さんと再会を果たしました。






出典:松竹 「男はつらいよ 寅次郎かもめ歌 第26作」1980年 鳴門市


2025年6月現在 鳴門市

奥尻島から来たイカ加工工場の観光団が乗ったマイクロバスが、鳴門スカイラインを走ります。
当時と比べるとガードレールや橋の手摺が変わっていることが分かります。






出典:松竹 「男はつらいよ 寅次郎かもめ歌 第26作」1980年 鳴門市


2025年6月現在 鳴門市

映画の撮影地点は、本地点よりもう少し右なのですが、木々の成長が著しく見通しが効かない
ので、橋のすぐ近くから撮影しました。この場所も四方見展望台付近です。

























男はつらいよ 寅次郎かもめ歌 第26作