予土線は、高知県高岡郡四万十町の若井駅から愛媛県宇和島市の北宇和島駅に至る鉄道路線(地方交通線)である。愛媛県と高知県を結ぶ唯一の鉄道路線で、土佐くろしお鉄道中村線とJR四国予讃線を結んでいる。土佐くろしお鉄道中村線からの分岐点は、中村線の若井駅 - 荷稲駅間にある川奥信号場で、若井駅 - 川奥信号場間は土佐くろしお鉄道中村線にも属する重複区間となっている。予土線は、高知県内では四万十川の上流部に沿って走る路線であることから、「しまんとグリーンライン」の愛称が与えられている。
 2018年10月に愛媛県予土線利用促進対策協議会が「YODOSENサポーター」を開始した。鉄道ファンだけでなく、地元の関係者から路線存続に向けて活動を行う予定である。

路線データ
 路線距離(営業キロ):76.3km
 複線区間:なし(全線単線)
 電化区間:なし(全線非電化)
 閉塞方式:特殊自動閉塞式(軌道回路検知式) CTC・PRC
 交換可能駅・信号場:6(川奥信号場、土佐大正駅、江川崎駅、吉野生駅、近永駅、伊予宮野下駅)
 最高速度:若井駅 - 川奥信号場間 110km/h
      川奥信号場 - 江川崎駅間 85km/h
      江川崎駅 - 北宇和島駅間 65km/h
 最急勾配:30‰(標準勾配としては 26.1‰=北宇和島駅 - 務田駅間)
 最小曲線半径:160m
 司令所 :宇和島CTC制御所


運行形態
 予土線はJR四国の中で最も閑散路線であり、特急列車は運転されておらず全列車が普通列車で、江川崎 - 宇和島間の1往復をのぞきワンマン運転を行っている。窪川 - 宇和島間の列車のほか、江川崎・近永 - 宇和島間などに区間運転列車があり、1 - 3時間に1本運行され、宇和島からは22時台半ばまで運行されている。かつては、高松 - 窪川 - 宇和島間運転の急行「あしずり」が1往復設定されていたことがあり、予土線内は快速となっていた。直通がなくなってからもしばらくは窪川 - 宇和島間運転の快速が1往復残っていた時期があった。 現在は、キハ32形での運用を基本とし、キハ54形で運用される列車もある。

 恵まれた沿線風景を旅客誘致につなげる目的で、国鉄時代の1984年から、トロッコ列車「清流しまんと号」の運行が開始された。国鉄・JRグループとしては最初のトロッコ列車で、以後各地の国鉄・JR線でトロッコ列車が運行されるようになった。
 トロッコ列車「清流しまんと号」は、その後「しまんトロッコ」に変わり、その他「海洋堂ホビートレイン」、「鉄道ホビートレイン」などの観光列車が定期列車として運行されている。


沿線風景
 北宇和島 - 吉野生間は宇和島鉄道と呼ばれる軽便鉄道であった名残から、低規格で急こう配の上カーブが多く、この区間の走行は極端に低速である。逆に江川崎 - 若井間は1970年代に新たに開通した鉄道公団建設の高規格路線で、比較的高速の運転が行われる。
 宇和島を出た列車は、北宇和島までは予讃線を走行し、北宇和島から予土線に入る。江川崎以西は広見川沿いに走るが、田園風景の中の走行となる。江川崎からは四万十川に沿って走行する。特に、土佐大正 - 江川崎間は蛇行する四万十川を串刺しにするように線路が敷かれており、進行方向のどちらからでも四万十川を見ることができる。この区間では非常に眺めの良い絶景が続く。また、毎年5月頃に十川駅前では四万十川の両端で「こいのぼりの川渡し」を見ることができる。




普通 キハ32 予土線 土佐大正ー土佐昭和



普通 キハ32 予土線 土佐大正ー土佐昭和



普通「しまんトロッコ」 キハ54+コトラ45000 予土線 土佐大正ー土佐昭和



普通「しまんトロッコ」 キハ54+コトラ45000 予土線 土佐大正ー土佐昭和



普通「しまんトロッコ」 キハ54+コトラ45000 予土線 土佐大正ー土佐昭和



普通 キハ32 予土線 十川ー半家



普通「しまんトロッコ」 キハ54+コトラ45000 予土線 十川ー半家



普通 キハ32 予土線 十川ー半家


普通 キハ32 ホビートレイン 予土線 十川ー半家



普通 キハ32 予土線 十川ー半家



普通 キハ54 予土線 十川ー半家



普通 キハ54 予土線 十川ー半家



普通 キハ54 予土線 半家ー江川崎




















予土線