JR四国は、瀬戸大橋線開業後に予讃線の高速化と近代化を図るため、観音寺ー伊予市間を電化することを決定しました。主な目的は、特急列車の電車化ですが、普通列車も動力費、保守費削減のために電車化される事となり、新型の普通電車の新造が計画されました。本計画により誕生したのが7000系で、1990年(平成2年)の予讃線伊予北条駅 - 伊予市駅間の電化開業時にあわせて12両が新造されました。その後、1992年(平成4年)の観音寺駅 - 新居浜駅間・今治駅 - 伊予北条駅間の電化開業時に24両が新造されました。
 この7000系の誕生に当たって、数々の設計検討が行われました。以下に各車両メーカから提案されたデザイン案を紹介します。結果的には、採用に至らなかったデザイン案もありますが、各車両メーカーの提案が伺え興味深いです。
(各社のデザイン案が手書きなのが時代を感じます。)




川崎重工案



東急車両案(東武鉄道のような顔?)



近畿車輛案(決定デザインとは別案)



近畿車輛案(ご存じの通り本案が採用されました。)



実際の7000系車両



近畿車輛の車内デザイン案
ほぼ実際の7000系車内設備に近い提案






























JR四国7000系 普通列車用電車デザイン案