普通 キハ40+キハ47x2 牟岐線

 キハ40は、1974年に開発されたキハ66系をベースにしており、車体や制御回路、変速機、ブレーキ方式などの基本構造は同系を踏襲しているが、搭載機関は同系搭載の12気筒から、基本設計を共通化しつつ6気筒として出力を半分に落とし、当時の国鉄の技術力・予算に見合った設計としている。

車体構造・外観
 全長21.3 m(車体長20.8 m)、幅2.9 mで既存の急行形気動車同等の大型車体である。酷寒地や海岸沿いでの使用を考慮して外板、屋根板、床板には当時の鋼製車両標準の車両用耐候性高張力鋼板 (SPA) を用いて耐久性を向上させている。製造当初の車体塗装は朱色5号(明るい朱色)一色である。
 前頭部形状はキハ66系を踏襲し、踏切事故対策として高運転台化、運転室長さの350 mm拡大、前面の外板の4.5 mm厚への強化、床下前面へのスカートの装着をしている。運転台窓は運転席からの視認性に配慮して側面部に回り込んだパノラミックウィンドウとし、前照灯は前面窓上にRBS-24V形150/50 Wシールドビームが2灯、尾灯は在来形気動車よりも高い位置に40 Wのものが2灯、それぞれ左右に振り分けて設置され、貫通路直上には列車種別表示器が設けられている。側窓は寒地形、暖地形は外はめ式のアルミ合金製2段ユニット窓として工数を削減している。

設備
 キハ40形は車体両端2か所に1 m幅の片開き扉を設けており、いずれもステップ付の半自動扉である。ドアエンジンは片開き式のキハ46形と同じTK105形で、ステップ付の半自動扉である。在来車のような半自動式用ではなく自動式用ドアエンジンの指令回路を変更して半自動動作としており、人力での開閉はやや重い。
 運転台は機器配置・座席形状とも人間工学に配慮した構造である。客室内壁の化粧板は、在来形気動車に比してやや明るい色調であり、初期の車両は、薄茶色であるが、中期以降の車両は、クリーム色となっている。座席はボックスシートを基本としてドア付近にのみロングシートを配したセミクロスシートとした。ボックスシートはシートピッチをキハ58系までの急行形車両と同等の1,470 mmとし、一般形気動車として初めて人間工学を採り入れた新形状のものとした。
 便所はFRPユニット組み立て式で、キハ40形は出入り台側から内開き扉方式とし、水タンクは屋根上搭載の重力給水式として、ポンプや空気配管を不要としている。汚物処理装置は搭載を考慮して機器搭載スペースを確保する準備工事が実施されたが、当初は地方路線の汚物処理施設整備が進んでおらず、便所搭載車は全車が従来通りの垂れ流し式であった。

機関
 従来のDMH17系機関に代えてDMF15HSA形(連続定格出力220 PS/1,600 rpm、連続定格出力時燃料消費率185 g/PS/h、最大出力250 PS/2000 rpm)を搭載する。この機関は水平シリンダー形の予燃焼室式直列6気筒機関であり、TB11B形排気タービン過給器を装備、補機類はCW750D空気圧縮機、DM99AもしくはDM99B形4kVA交流発電機などで、いずれも歯車駆動としてVベルトを廃している。この機関は、1963年に開発されたDMF15HS形の派生形であり、排気タービン過給器あり、中間冷却器なしの構成としたものである。

液体変速機・減速機
 変速・直結各1段のDW10形を装備する。これはキハ65形・キハ66系に搭載されたDW9形をベースにとしたものである。、



2000番台
 関東以西の暖地向け仕様で、1979年に製造が開始された。窓は2段上昇式ユニット窓、車内の化粧板はクリーム色系で、デッキは装備されていない。当初キハ47形を両運転台式としたキハ41形が計画されていたが、便所と暖房用ダクトの配置が困難であるため、キハ40形500番台に準じた車体で製造されたものであり、このためキハ47形の「両運転台版」という性格も併せ持つこととなった。台車は金属ばねのDT22D・TR51Cである。1982年までに148両 (2001 - 2148) が製造された。


 JR四国には、キハ40形(2000番台)11両が承継された。JR四国では、形式と番号の変更を伴う改造や機関換装は実施されていないが、接客設備の改善として1988年に全車に対し冷房装置の設置(機関の熱交換器を撤去してS4F給電用機関を設置し、FTUR-300を2基屋根上に搭載)、1989年にキハ40形全車に対してワンマン運転対応設備の設置、トイレの撤去、旧トイレ部分への他の側窓と同型の2段ユニット窓の新設と屋上水タンクの撤去が実施されている。




普通 キハ40+キハ40 高徳線 坂東ー池谷



普通 キハ40+キハ40 高徳線



普通 キハ40+キハ47 高徳線 勝瑞ー吉成



普通 キハ40 高徳線 勝瑞ー吉成



キハ40 徳島運転所





キハ40形主要諸元

形式 キハ40 2000番台
運用実績者 日本国有鉄道
JR東日本
JR東海
JR西日本
JR四国
JR九州
製造所 新潟鉄工所/富士重工業
製造年 1977年~1982年
最高運転速度 95 km/h
全長 21,300 mm
全幅 2,930 mm
全高 4,055 mm
車体 普通鋼
車両定員 130名
自重  39.8 t
台車  DT22C/TR51A
機関 DMF15HSA
機関出力   220 PS/1600 rpm
変速機 DW10
変速段   変速1段、直結1段 手動切替
制動装置  CLE自動空気ブレーキ
保安装置 ATS-SS





キハ40車歴表(四国配置車)
番号  落成日  製造所 新製配置 現配置
キハ40 2107 81.4.6 新潟 高知 徳島
キハ40 2108 81.4.6 新潟 高知 徳島
キハ40 2109 81.4.6 新潟 高知 徳島
キハ40 2110 81.4.6 新潟 高知 徳島
キハ40 2142 82.5.7 富士 松山 徳島
キハ40 2143 82.5.7 富士 松山 徳島
キハ40 2144 82.5.7 富士 松山 徳島
キハ40 2145 82.5.7 富士 松山 徳島
キハ40 2146 82.6.11 富士 松山 徳島
キハ40 2147 82.6.11 富士 松山 徳島
キハ40 2148 82.6.11 富士 松山 徳島





<キハ40/47系運用列車> (2019年3月16日改正)


高徳線
下り
 361D(3連)/367D/4383D
 4301D/4303D(3連)/309D

上り
 314D/316D/4376D
 318D/4378D(3連)

牟岐線
 579D/4585D
 522D/526D

徳島線
 435D/442D

鳴門線
 953D(3連)/955D(3連)/975D/979D
 950D(3連)/970D/974D/982D(3連)



















キハ40