特急「サンライズ瀬戸・サンライズ出雲」 285系 東海道本線



 285系は、これまでの寝台特急列車のイメージを大きく変え、活性化を図るべく、JR西日本とJR東海の共同開発によって1998年7月にデビューした寝台特急電車である。寝台電車としては583系電車以来30年ぶりに登場した新系列である。
 本形式では、これまでの開放寝台中心の編成から、寝台を全て個室化したほか、「サンライズエクスプレス」という愛称が「さわやかな朝、新しい一日のはじまり」というイメージで命名され、車体のカラーリングも夜をイメージした従前のブルートレインとは一線を画する明るい外観デザインとなった。
 車体は普通鋼製、台車はヨーダンパを組み込んだ軽量ボルスタレス台車で、アンチローリングダンパも併用する。7両固定編成で、前後4両の一人用個室B寝台車が2階建て構造、その他の全車が2層構造となっている。
 7両編成5本が登場し、JR西日本が保有する3編成が0番台、JR東海が保有する2編成が3000番台で、共通運用されている。東京~高松間「サンライズ瀬戸」と共に、伯備線経由の東京~出雲市間「サンライズ出雲」にも使用され、東京~岡山間は併結運転で14両編成となる。営業最高速度は130 km/hで、寝台列車としては導入時より狭軌鉄道最速であった。なお、速度種別はA5(10パーミル均衡速度105 km/h)である。
 1998年(平成10年)にグッドデザイン金賞、ブルネル奨励賞を受賞、1999年(平成11年)に第42回鉄道友の会ブルーリボン賞をそれぞれ受賞している。

「サンライズ瀬戸」は、かつて多客期に高松の折り返しにて予讃線 松山までの延長運転を実施していたが、現在は取りやめとなっており、代わりに多客期に高松の折り返しにて、下り列車のみ土讃線 琴平までの延長運転を実施している。


特急「サンライズ瀬戸」 285系 予讃線 高松



特急「サンライズ瀬戸」 285系 予讃線 高松



特急「サンライズ瀬戸・サンライズ出雲」 285系 東海道本線 品川



特急「サンライズ瀬戸・サンライズ出雲」 285系 東海道本線 品川





285系主要諸元


形式 285系 
運用者 JR西日本
JR東海
製造所 近畿車輛
川崎重工業
日本車輛製造
製造年 1998年
製造数  5編成35両
電気方式 DC1500V
最高運転速度 130 km/h
設計最高速度 140 km/h
全長 21,670 mm
全幅 2,945 mm
全高 4,090mm(先頭車)
車体 普通鋼
編成定員 158人
編成重量  編成 109.4t 
台車  軸梁式ボルスタレス台車
(ヨーダンパ付)
WDT58
WTR242
主電動機 かご形三相交流誘導電動機 WMT102A
編成出力 主電動機出力 220kW x 8
制御方式 PWMIGBT
VVVFインバータ制御
制動装置  発電ブレーキ・
回生ブレーキ併用
電気指令式空気ブレーキ
抑速ブレーキ
保安装置  ATS-P
ATS-SW
列車防護無線





編成・形式および車種

クハネ285形0・3000番台 (TNWC, TNWC')
1・7・8・14号車に位置する貫通型制御付随車。「シングル」19室、「シングルツイン」1室、運転台(車両番号奇数は東京向き、偶数は高松・出雲市向き)などを備えている。

サハネ285形200・3200番台 (TNW2)
2・9号車に位置する中間付随車。「シングル」20室、「シングルツイン」3室などを備えている。

モハネ285形0・3000番台 (MN)
3・10号車に位置する中間電動車。「ソロ」20室のほか、シャワー室・ラウンジ・自動販売機・業務用室・集電装置・補助電源装置・空気圧縮機などを備えている。

サロハネ285形0・3000番台 (TNWS)
4・11号車に位置する中間付随車。「サンライズツイン」4室、「シングルデラックス」6室のほか、シャワー室などを備えている。

モハネ285形200・3200番台 (MN2)
5・12号車に位置する中間電動車。「ノビノビ座席」28席、「シングル」2室のほか、自動販売機・車掌室・集電装置・補助電源装置・空気圧縮機などを備えている。

サハネ285形0・3000番台 (TNW)
6・13号車に位置する中間付随車。「シングル」20室、「シングルツイン」3室などを備えている。


JR西日本の所有車両は0番台、JR東海の所有車両は3000番台を称している。車両機器・性能は同一であるが、車両番号の書体に違いがあり、JR西日本所有車はゴナまたは新ゴに対し、JR東海所有車は国鉄時代からのスミ丸ゴシックとなっている。





























285系