役目を終えた四国の名車たちが、往時の姿で四国外でも保存展示されています。
ここでは、番外編として四国外で保存展示されている四国ゆかりの車両を紹介します。




愛知県 日本車輛製造 豊川工場

8620形蒸気機関車 58623

 58623形蒸気機関車は、大正11年に日本車輛として初めて国有鉄道(当時の鉄道省)に納入した蒸気機関車です。以前にも各地私鉄向け、あるいは鉄道省にも建設工事用として各種の蒸気機関車を50両以上納入していましたが、この58623号が本格的旅客・貨物列車用として初めての鉄道省向け蒸気機関車となりました。
 58623号は汎用蒸気機関車として主に四国で活躍し、小松島機関区を最後として昭和45年3月に引退しました。そして、製造元である日本車輛により、この58623号は国鉄向け初の蒸気機関車として、保存・展示されることになりました。




愛知県豊川市にある日本車輛製造株式会社豊川工場


日本車輛製造で製作された初めての国鉄向け機関車がこの58623号機であった。


工場内での保存なので柵に囲まれてる。




58623 日本車輌名古屋工場=54
車歴;
1922-05-05 製造→納入;国鉄;58623→配属;名古屋局→
1922-05-00配置[名管達第437号];名古屋局内→
1922-05-03使用開始→
1931-01-31現在;人吉→
1932-01-31現在;人吉→
1934-00-00正明市→
1936-01-31正明市→
1939-01-31現在;高知→
1944-01-31現在;高知→
1951-01-01現在;松山→
1957-06-00現在;松山→
1963-03-31現在;小松島→
1970-05-28廃車;小松島→
保存;愛知県豊川市「日本車輛豊川工場」






同社内の近くにの敷地内には同社製の日本初のモノレールも展示
上野動物園で使用されていたモノレール車両。





北海道 清里町羽衣南児童遊園地

C58形蒸気機関車 C58 33

 C58 33 蒸気機関車は、1938年に川崎車輛兵庫工場で落成し、最初は九州で活躍しました。その後、1956年頃から四国に異動し、約10年間活躍した後、北海道に渡っています。1971年には、後藤工場式G-2型切取式除煙板(旧C58 385より移設)が装備され、JNRマークも特設されて特徴ある形態になっています。


四国で活躍後、北海道に渡り、北海道で保存展示されているC58 33


塗装も綺麗に施され悪くない保存状況


前照灯のレンズガラスが無いのが残念。


後藤式デフが特徴的で格好いい。尚、後藤式デフは四国から北海道へ転出後に装備された。


赤プレは四国時代の名残か?


C5833 川崎車両兵庫工場=1996
車歴;
1938-10-28 製造→納入;国鉄;C5833→配属[達940];大阪局→1938-10-28竣工→
配置;?→
1939-01-31現在;直方→
1940-09-30現在;熊本→
1944-01-31現在;熊本→
1945-08-00現在;熊本(豊後森へ貸出中)→
1947-03-01現在;豊後森→宮地→
1949-00-00大分→
1956-03-00高松→
1957-06-00現在;高松→
1963-03-31現在;小松島→
1964-04-01現在;小松島→
1967-10-21釧路→
1968-09-25五稜郭→
1971-07-17釧路→
1971-07頃 釧路区にてG-2型切取式除煙板(旧C58385より移設)装備JNRマーク特設→
1974-05-04北見→
1975-06-25廃車;北見→
保存;北海道清里町「羽衣児童公園」;C5833
































番外編 四国外にある四国ゆかりの保存鉄道車両2