阿佐海岸鉄道DMV93形気動車は、2019年に製作された車両で世界初の実用デュアル・モード・ビークル(DMV)です。DMVとは、列車が走るための軌道と自動車が走るための道路の双方を走行できるよう、鉄道車両として改造されたバス車両のことです。日本では、利用の少ない路線のコストを削減するため、JR北海道が日本除雪機製作所と実用化に向けて共同開発していました。阿佐海岸鉄道で導入したDMVは、JR北海道が開発した試験用のDMVと同じくマイクロバスをベースとしており、道路走行から軌道走行への鉄道モードの切替や軌道走行から道路走行へのバスモードの切替も同じ方式を採用しています。運転席には、普通のマイクロバスと同様のアクセル・ブレーキペダル、AT用のセレクトレバーのほか、車体の前部と後部に装備されたガイド用の鉄車輪を上下させる制御装置、前述の車上装置、ワンマン運転用機器などが設置され、車体左側の中央にある出入口には開く際に車体下部からせり出す方式の乗降用のステップと車内脇に整理券発行機が設置されています。

 保安装置に関しては。従来の鉄道の軌道回路を使用した位置検知による閉塞やそれを介して制御される鉄道信号機、踏切警報機、自動列車停止装置が車体が軽過ぎて使用出来なくなったので、それらに代わる保安装置としてDMV運転保安システムが採用されました。DMV運転保安システムは、自車位置を検知するため、車軸パルスセンサーとGPSアンテナ、赤外線を利用して地上のモードインターチェンジ(MIC)に設置された自車の軌道区間への進入出の確認を行う進入出通信装置、駅に設置された駅停車時の位置補正を行う赤外線応答装置等を備えています。DMVが、これらの機器による通信や自車位置情報を携帯電話網から専用回線を介してセンターに送ることで、踏切制御装置による踏切制御や軌道区間の閉塞制御を行うことができます。また、自車の駅停車時の自動停止を行う車上装置も採用されています。

 阿佐海岸鉄道DMVの車体のカラーリングは、以前使用されていた気動車ASA-100形の塗色を取り入れ、青いDMV-1号「未来への波乗り」、緑色のDMV-2号「すだちの風」、赤いDMV-3号「阿佐海岸維新」の3台が登場しています。
 2021年12月から世界初となるDMVの本格営業が始まりました。






DMV931号


DMV931号 阿波海南文化村



DMV931号 阿波海南文化村



DMV931号 道の駅宍喰温泉



DMV931号 道の駅宍喰温泉





DMV932号


DMV932号 道の駅宍喰温泉付近



DMV932号 道の駅宍喰温泉



DMV932号 阿波海南駅





DMV933号


DMV933号 阿波海南文化村



DMV933号 阿波海南文化村





























阿佐海岸鉄道
阿佐海岸鉄道のDMVについて紹介します。