阿佐海岸鉄道阿佐東線は、徳島県海部郡海陽町の阿波海南信号所から高知県安芸郡東洋町の甲浦信号所に至る阿佐海岸鉄道の路線である。元々の阿佐東線は、徳島県海部郡牟岐町の牟岐駅から高知県南国市の後免駅までを結ぶべく計画された日本鉄道建設公団建設線の阿佐線(あさせん)の徳島県側の区間(阿佐東線)のうち、海部駅 - 甲浦駅間の建設を引き継ぎ、完成させて開業した路線である。2020年(令和2年)11月1日にDMV導入に伴いJR四国牟岐線の阿波海南駅 - 海部駅間が阿佐東線に編入され、2021年(令和3年)12月25日より、DMVによる運行が開始された。全線に亘り踏切はなく、阿波海南信号場付近を除く全線がトンネルや高架線・盛土区間になっている。



路線データ
管轄(事業種別):阿佐海岸鉄道(第一種鉄道事業者)
路線距離(営業キロ):10.0 km
駅数:3駅(起終点駅含む)
複線区間:なし(全線単線)
電化区間:なし(全線非電化)
閉塞方式:DMV運転保安システム
最高速度:85 km/h
司令所 :宍喰駅CTC制御所


沿線風景
 JR四国牟岐線との接続駅阿波海南駅を出ると、海部川をPCガーダー橋の海部川橋梁で渡り、かつての牟岐線名物である山の無いトンネルを過ぎると海部駅である。海部駅を出るとトンネルや高架線・盛土区間を走り宍喰駅へ向かう。途中左手には風光明美な太平洋が所々で望める。そして、開けた所に出ると宍喰駅である。宍喰駅を出るとすぐ右手に車庫を見てその後トンネルに入る。トンネルを抜けると高架式の甲浦駅である。


運行形態
 2021年12月25日から、全便がDMVでの運行となった。平日は阿波海南文化村 - 阿波海南駅 - 甲浦駅 - 道の駅宍喰温泉間(バス路線名:海南宍喰線)が定期便13往復に加え、臨時便が2往復設定される。土休日は阿波海南文化村 - 阿波海南駅 - 甲浦駅 - 道の駅宍喰温泉間が定期便11往復に加え、臨時便が3往復、さらに阿波海南文化村 - 阿波海南駅 - 甲浦駅 - 海の駅とろむ間(バス路線名:海南室戸線)が1往復設定される。
 乗車に関しては、当面は混雑を防ぐため、高速バス予約サイト「発車オ〜ライネット」での乗車予約を勧めているが、当日空席がある場合は予約なしでも乗車が可能となっており、この場合は車内で整理券を受け取り、車内の運賃箱で精算する。ただし、室戸便は全区間予約制となる。2か月先までの便を受け付けている。
 線内に交換可能駅は無く、閉塞区間は宍喰駅を境として二区間に分かれており、2021年12月25日以降の運行ダイヤでは、一部時間帯を除き、先行列車が宍喰駅に到着後に後続列車が阿波海南信号場あるいは甲浦信号場を発車する続行運行が行われている。






DMV931号 阿佐東線 阿波海南ー海部



DMV931号 阿佐東線 阿波海南ー海部



DMV932号 阿佐東線 阿波海南ー海部



DMV932号 阿佐東線 阿波海南ー海部



DMV931号 阿佐東線 阿波海南ー海部



DMV931号 阿佐東線 海部ー宍喰



DMV932号 阿佐東線 甲浦


















阿佐東線